こんにちは、T.W_nicolです。
今日からメラトニンとがん抑制作用について書いてみます。
まずメラトニンにはがん細胞にとってマイナスな働きをします。
低酸素誘導因子1α(HIF-1α:Hypoxia Inducible Factor-1)、
血管内皮細胞増殖因子(VEGF;Vascular Endothelial Growth Factor)、
ローキナーゼ(ROCK)、
これらの物質の働きを抑制します。
全てがん細胞にとって都合の良い物質です。
体内においては必要な物資であっても、
がん細胞にとって都合が良いということも事実です。
これらの働きを抑制するのがメラトニンです。
今日は低酸素誘導因子1α(HIF-1α:Hypoxia Inducible Factor-1)
について考えてみます。
これは細胞への酸素供給が不足した時に発言するタンパク質です。
がん細胞は酸素が大好きですからね。
がん細胞の組織には多く発現しているものです。
低酸素誘導因子はいくつか種類がありますが、
HIF-1αの役割は低酸素状態になった時に核内に侵入し、
DNAの特定部分に特異的に結合してRNAに転写する過程を促進します。
結果として血管の新生、嫌気的解糖、
そして薬剤耐性や不死化などをコードしている遺伝子の転写が、
促進されるということ。
これらの物質や働きは全てがん細胞にとって都合が良いもので、
がん細胞が増殖するために不可欠な働きばかりです。
メラトニンがHIF-1αを抑制することで、
それらの働きにストップがかかります。
つまりがん細胞の増殖に歯止めがかかるということですね。
メラトニンがHIF-1αを抑制するメカニズムは諸説あるようですが、
メラトニンが持つ抗酸化作用によって、
HIF-1αの分解が進むというのが最も有力のようです。
HIF-1αを分解する酵素センサー・プロリル水酸化酵素(PHD)は
低酸素の際に働きを強めます。
通常の酸素状態ではPHDの働きは低く抑えられている酵素ですが、
PHDの失活をメラトニンの抗酸化作用が抑えています。
つまりメラトニンは酵素センサー・プロリル水酸化酵素(PHD)が
働きやすい環境を作っているということ。
結果としてHIF-1αを抑制することになり、
がん細胞の働きが抑制されるということですね。
複雑な経路ですが、細かいところでもメラトニンは
がん抑止に働いているということです。
明日は血管内皮細胞増殖因子(VEGF;Vascular Endothelial Growth Factor)
について考えてみます。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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