こんにちは、T.W_nicolです。
昨日に引き続きメラトニンががん細胞の増殖を
抑止するメカニズムについて考えてみます。
血管内皮細胞増殖因子(VEGF;Vascular Endothelial Growth Factor)
という物質があります。
これは血管がない部分に新たに血管を作るための
指示出しをする役割を持った糖タンパク質です。
アミノ酸の数や配列で数種類ありますが、
総じてVEGFと称することが多いですね。
まずVEGFは低酸素状態になった細胞が産生し細胞外へ分泌されます。
毛細血管の表面にはVEGFを受け取るための
血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFR)が存在し、
VEGFが結合することで血管内皮細胞の分裂や遊走、分化が促進されます。
結果として血管が新たに生成されることになります。
他にも働きはあるのですが、代表的なVEGFの働きは血管創造です。
非常に重要な働きをするものですが、
しかし低酸素状態になった細胞とはほぼがん細胞です。
メラトニンはこのVEGFの働きを抑制します。
がん細胞にとっては命綱のような存在のVEGFを抑制するのですから、
メラトニンはがん細胞にとって天敵のような存在ですね。
メラトニンがVEGFの働きを抑制するのは、
HIF-1αと同じくメラトニンの抗酸化作用によって
VEGFを分解する酵素を守っているからと言われています。
VEGFは正常な細胞の血管新生も行いますが、
主には成長期、損傷部位の治癒、子宮内膜の再生といった
特殊な状況下で積極的に働くタンパク質です。
がん細胞以外の正常な細胞がダメージを受けることはほとんどありませんね。
メラトニンを産生してがんを抑止する。
効果的で害が少ない方法と言えます。
末期がん患者を生活習慣の改善で完治させている人たちの
在り方を改めて理解するとその重要性を認識せざるを得ませんね。
明日はローキナーゼ(ROCK)についてです。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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