こんにちは、T.W_nicolです。
今日はメラトニンの合成量が減ってしまう原因について書いてみます。
やはり一般的に言われている夜間の強い光がメラトニンの合成量を
損なう大きな要因のようですね。
仮に夜間、熟睡している最中であっても
3000ルクス以上の強い光を浴びると
血中メラトニンが急激に低下することが確認されています。
PKAが増加することでNATが量産されますが、
しかしそれはPKAがNATをリン酸化してプロテアソームによる
分解を防ぐメカニズムを説明することができません。
NATを主体として増やし、NATを減らさないためのメカニズムだから
当然とも言えますが。
夜間に強い光を浴びると、
NATに存在している2個のSH基が
水素原子を酸化型グルタチオンに与えることで
-S-S-結合という繋がりを強化します。
つまりNATは活性化せずに働く機能が落ちるということ。
このNATは酸化型NATと呼ばれています。
触媒機能が低下してメラトニン合成量が減ってしまいます。
また、酸化型NATは
リン酸基や分子シャペロン14-3-3も結合できないため、
プロテアソームに分化されてしまうことになります。
夜間に強い光を浴びるとNATは分解されてしまうため、
再びメラトニンを合成するだけのNATを合成するのに
かなりの時間がかかってしまうということです。
夜は照明を落とすべきと言われるのはこのためですね。
日本の照明は海外に比べて明るいそうですから、
工夫は必要なのかもしれません。
明日はメラトニンとガンについて改めて書いてみます。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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