こんにちは、T.W_nicolです。
マグネシウムは他のミネラルが正常に働くサポートもしています。
仮にマグネシウムが欠乏した状態で、
かつ食性に大きな乱れがない場合であっても、
カルシウムやリン、カリウムの生体恒常性が乱れていくことが判っています。
中でもカルシウム代謝への影響が大きく、
マグネシウム欠乏の初期段階でも骨のミネラル代謝に異常が起きます。
骨はミネラルの貯蔵の働きもあるため、
体内のマグネシウムが不足すれば骨から補充する仕組みになっています。
骨のマグネシウムまで枯渇しても、
パラソルモンやビタミンDがまだ働いていて
カルシウムの腸管からの吸収は稼働しているため、
骨や軟骨、軟組織にカルシウムが沈着することになります。
しかしそのうちにカルシウムの血中濃度を保つ骨細胞も、
マグネシウム不足で正常に機能しなくなります。
必要なカルシウムを骨から溶出できなくなり、
血中カルシウム濃度は徐々に低下してしまいます。
さらにマグネシウム不足が続けば、
パラソルモンの産生も妨げられることになります。
腸管から吸収するカルシウムの量も不十分となり、
筋肉の攣縮や全身の痙攣などのテタニー症を起こします。
これはカルシウムの例ですが、
マグネシウムの欠乏がきっかけで起きるカルシウム欠乏症です。
カリウムでも同じことが起きますが、
その原因はマグネシウムの欠乏ということです。
また、細胞内外のミネラルバランスも同じように起きます。
細胞内外はマグネシウムとカルシウムのバランス以外に、
ミネラルで言えばナトリウムとカリウムのバランスも非常に重要です。
そのイオンを交換する際もエネルギー源としてATP-Mg2+が必要です。
つまりはマグネシウムの欠乏によって細胞一つ一つの環境まで影響するのです。
それ以外にもありますが、まずはマグネシウム不足は深刻であることを理解しましょう。
明日はその原因を見てみます。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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