こんにちは、T.W_nicolです。
今日はビタミンAの一つ、
レチノイン酸について書いてみます。
概括的な表現になりますが、
遺伝子情報を制御する働き、というのが最も適しています。
具体的にはレチノイン酸は骨端軟骨増殖層という、
成長軟骨板の増殖に関わっています。
人間の成長は骨の成長と深く関わっていて、
今以上背が伸びる伸びないを決めるのは、
骨端線が残っているかどうかで判断できます。
万が一レチノイン酸が不足するような事態になれば、
骨が縦軸に伸びる、つまり背が伸びる方向の成長が阻害されてしまいます。
また、レチノイン酸はムコ多糖類の生成を促す働きが強く、
細胞膜の抵抗性を引き上げる働きがあります。
欠乏すると皮膚の乾燥や粘膜の破損が起きます。
また、皮膚や粘膜は全身の免疫機能の最初の関門ですから、
免疫力の低下も結果的に引き起こされてしまいます。
皮膚や粘膜と関わりが深いということは、
美容関係としてもレチノイン酸は欠かせないということですね。
とはいえビタミンAは脂溶性のビタミンです。
安易にサプリメントで大量に摂取すれば良いというものではありません。
明日は過剰症と欠乏症についてまとめてみます。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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