2022/11/2 No,3374 葉酸概論③☆

こんにちは、T.W_nicolです。

昨日に引き続き葉酸の働きを書きます。

葉酸の働きは大きく分けて３つです。

①DNAの合成に関わる

②ビタミンB12と協働して赤血球の生成に関わる

③ホモシステイン代謝における補酵素

昨日は①のDNA合成について書きました。

今日は②のビタミンB12と協働して赤血球を生成する働きと、

③のホモシステイン代謝について。

赤血球の生成は葉酸とビタミンB12が必要です。

昨日書いたように葉酸はDNAの合成に関わります。

赤血球もその一つで、赤血球の前駆体でもある赤芽球のDNA合成に関わります。

ビタミンB12については後日細かく書きますが、

葉酸の働きを補助しています。

協働とはどちらが欠けてもその働きが正常に行われないということで、

妊娠時にはどちらもサプリメント等で摂取するよう指導がなされます。

そしてホモシステインの代謝も同じです。

ホモシステインはメチオニンという必須アミノ酸の代謝産物で、

システインに代謝されて体内で使用されます。

ホモシステインはそのまま代謝されずに残ると、

血管に悪影響を及ぼして動脈硬化を引き起こしてしまいます。

ホモシステインがシステインに代謝されるには、

ビタミンB6が必要でしたね。

そしてもう一つ、ホモシステインは再びメチオニンに代謝されるという経路もあり、

その代謝には葉酸とビタミンB12が不可欠ということです。

ホモシステインは速やかに代謝することが重要ですが、

システインに代謝するかメチオニンに戻すかです。

ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12という水溶性ビタミンがいずれも必要です。

これらの働きは葉酸が不足、欠乏すると危険であることも示唆しています。

明日はそれについてです。

それでは今日はこの辺で。

ありがとうございました。

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