こんにちは、T.W_nicolです。
昨日からパントテン酸について書いています。
その働きは大きく3つあり、
①エネルギー産生系に関わる補酵素A
②それ以外の系に関わる補酵素A
③アシルキャリアプロテイン(ACP)の構成成分として
というものでした。
今日は②から見てみます。
及び2-チオキシエタンアミンから構成されていて、
各所のエネルギー産生系で使用されることでした。
補酵素AとはCoA(コエー、コエンザイムエー)とも記述され、
そしてアセチル基が結合することでアセチルCoAとなります。
エネルギー産生系以外の働きの1つは、
アセチルCoAがコリンからアセチルコリンを生成する際も働いているということ。
アセチルコリンは神経伝達物質で、副交感神経や運動神経の末端から放出されます。
そしてもう1つはコレステロールの合成です。
アセチルCoAからケトン体を合成する際、
その中間体である3-ヒドロキシ-3メチルグルタリル-CoAを出発原料としています。
コレステロールはとても重要な物質で、薬でその生成を抑えるということは、
コレステロール生成の中間体の生成を抑えるということです。
しかし中間体といってもそれ単体での重要な働きがあります。
いたずらに1つの目的で抑えてしまうのは非常に危険です。
その他にも生体内には、
アセチルCoA以外の補酵素Aのチオエステル化合物が多く存在します。
アセトアセチルCoA、グルタリルCoA、クロトニルCoA、
3-ヒドロキシブタノイルCoA、プロピオニルCoA、マロニルCoAなどの化合物です。
専門性の高い代謝産物ですが、
それだけパントテン酸は多くの代謝反応に関与しているということ。
つまりCoA(コエー、コエンザイムエー)として無数の反応に関わります。
ある化合物から炭素鎖の移動を行うときは触媒として働きます。
その全てに関わっているということですね。
明日はもう一つの働きについて見てみます。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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