FitnessCreatorのブログ

フィットネスクリエイターのT.W_nicolです。皆様の健康を創造したいと願っています。

2022/10/22 No,3363 ナイアシン概論③☆

こんにちは、T.W_nicolです。

 

昨日に引き続きナイアシンの不足によって起きる症状を書いてみます。

ナイアシンの欠乏においてはペラグラという大きな症状が出てしまいますが、

不足している状態でも軽重度それぞれの症状が出ます。

 

ナイアシンも水溶性ビタミンですから、

体外へ排出されやすい特性があります。

専門的に言えば消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、肉体労働者などが、

ナイアシンの不足が起きる可能性が高いですね。

 

分類して見てみると、

・細胞のエネルギー不足による症状

だるい、疲れやすい、無気力、口角炎口内炎、舌炎、皮膚障害、

粘膜障害、ホルモンの合成能力低下など

 

・脳内新家伝達物質の代謝不全によるもの

神経障害、神経過敏、憂鬱、不安症など

 

トリプトファン代謝障害によるもの

急性・慢性の皮膚湿疹、接触皮膚炎など

(キヌレニンの蓄積で光増度反応による皮膚炎)

 

・小腸粘膜cAMP増加による症状

下痢

 

といった具合で皮膚、神経を中心に症状が出ます。

かなり専門的ですが不足するだけでこれだけの症状が出るということ。

 

また統合的にも症状も出ます。

ナイアシンが不足すればNDAPが不足します。

NDAPが不足すれば脳内神経伝達物質の生成は阻害されます。

代表的なそれはセロトニンで、

トリプトファンマグネシウムナイアシンを原料にセロトニン経路で生成されます。

ナイアシンニコチン酸もキヌレニン経路でトリプトファンを原料に生成されます。

 

つまりナイアシンが不足することで代謝経路が複数絶たれて、

精神障害が起きるリスクも上がるということです。

 

セロトニン経路もキヌレニン経路もその代謝の途中で、

大切な中間代謝産物が生成されて各所で働きます。

神経系や免疫系に重要な働きがをしていて、

これらが遮断されると総合失調症やうつ症状、

多発性硬化症筋萎縮性側索硬化症、がん、神経変異疾患などが起きてしまいます。

 

これだけ重い症状が報告されていますから、

決して不足させてはいけない栄養素です。

 

しかし粗悪なサプリメントで過剰に摂取することも避けましょう。

ナイアシンフラッシュと呼ばれる皮膚紅潮や皮膚掻痒、

場合によっては肝機能障害を起こすケースもあります。

特に血糖値や尿酸値を上げてしまうケースもあるので、

糖尿病患者は痛風患者は注意が必要です。

 

長くなりましたがナイアシンはそれだけ重要ということでもありますね。

近年では若返り遺伝子との関係も報告されていますから、

その重要度は知っておいてもいいと思います。

 

それでは今日はこの辺で。

ありがとうございました。

 

 

 

※ダイエットのポイント

・一度に多くのことをやりすぎないこと

・なぜ痩せたいのかを言語化、視覚化して忘れないこと

・痩せている自分を強烈にイメージすること

・運動不足であり、食べ過ぎであることを自覚すること

・運動よりも先に、食事の改善をする

・20:00までにその日の食事を終わらせる

・夜中に食べるなら、食物繊維が多い食事を

・食べてはいけないものを理解する

・空腹の時間を必ず1日一回は作る

・満腹になってはいけない

・早く寝て、早く起きる

・好きでなければ、長距離のランニングはしない

・運動が苦手な場合、適切な筋トレを行う

基礎代謝を上げる

 

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