こんにちは、T.W_nicolです。
昨日に引き続きビタミンB郡の概論です。
今日はナイアシンを見てみましょう。
ナイアシンは旧名でビタミンB3と言われ、
体内でトリプトファンというアミノ酸から生合成されることが後からわかり、
いつの間にかビタミンではなくナイアシンという総称で呼ばれるようになりました。
総称ということは複数あるのですが、
ニコチン酸とニコチンアミドの二つです。
タバコのニコチンと区別するためニコチン酸ビタミンの綴りから、
ナイアシンという言葉が作られたようですね。
ニコチン酸は植物性、ニコチンアミドは動物性の食品に含まれています。
1867年にニコチンを酸化して得られるカルボン酸の新種として発見されましたが、
ビタミンとして1911年に鈴木梅太郎氏らが生体から抗ペラグラ因子として単離したことが始まりとされています。
ニコチン酸の作用が有名ですので、まずはそこを見てみます。
ニコチン酸は摂取後にニコチンアミドへ変換されますが、
単体でもニコチン酸特有の薬理的効果をもたらしてくれます。
それが血管の拡張と血流量の増加です。
脳内の血流量も増加し、認知症をはじめとした脳の病気も予防できます。
定期的に摂取することでコレステロールも還元されて、
医療現場でも処方されることは多いでしょう。
ニコチン酸が血中に入ることで、
血管壁のある受容体が反応してプロスタグランジンEが合成され始めます。
反応した血管壁のサイクリックAMPレベルは上昇し、
血管壁の拡張や血流量の増加が見込めるわけです。
ニコチン酸単体でサプリメント摂取するのは何かしらの疾患があるケースでしょう。
一般的にはナイアシンとして双方を摂取するのが望ましいです。
どちらを摂取しても双方のビタミンとしての働きはありますから、
不足しないように配慮すべきですね。
明日はナイアシンとしての働きや欠乏症などを見てみます。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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