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2022/4/20 No,3178 BCAAが無意味なのはなぜか☆

こんにちは、T.W_nicolです。

 

今日もたんぱく質の生成とアミノ酸について考えてみます。

前回はアミノ酸必須アミノ酸と非必須アミノ酸以外にも分類があると書きました。

 

糖原性、ケト原性、両原性の三種類に分類されたり、

親水性と疎水性の二種類に分類することも出来ます。

 

多種多様な役割がアミノ酸にはあり、

何か一つを多く摂取すればいいということはありません。

 

後述しますが、たんぱく質の生成はアミノ酸の配列が基本です。

アミノ酸を一つずつ並べて、それを複雑に折り畳んで形にしたものがたんぱく質です。

たんぱく質がそれぞれ違う形をして、役割も異なるのは、

アミノ酸の配列と折り畳み方が異なるからともいえます。

 

人間はもともと水性の生き物ですから、

脂質性の成分は相入れにくい性質があります。

 

ですからたんぱく質を生成するためにアミノ酸を並べる際、

最初に並べるのは疎水性が都合が良いのです。

ただ一本の紐のような形状のたんぱく質はなく、

必ず複雑に折り畳まれています。

その外側に疎水性、

つまり水との相性があまり良くないアミノ酸が配列されているよりも、

親水性、つまり水との相性が良いアミノ酸が配列されていた方が安定します。

 

逆に、疎水性はたんぱく質の内側に配列されていた方が都合が良いです。

水と相入れない疎水性アミノ酸は結合部位が不安定で、

水と接しているとたんぱく質の構造が不安定になりミスフォールディングが起きるからです。

 

疎水性は内側、親水性は外側の方が安定しているということです。

そうでなはないたんぱく質あるでしょうが、

基本は安定しやすい方を遺伝子は選択しています。

 

アミノ酸の中にメチオニンがあります。

メチオニンは分類でいえば、

必須アミノ酸であり、

糖原性アミノ酸であり、

疎水性アミノ酸であり、

(後述しますが)含硫アミノ酸であり、

そして(後述しますが)開始コドンとしての性質も持っています。

 

これらの特性上、メチオニンが不足することは避けなければなりません。

もちろん普通の食性であれば不足することはありませんが、

それでも明らかに食性が乱れている場合は改める必要があります。

 

アミノ酸を摂取する際、

これらの観点があった方が無駄がなくなります。

 

例えば巷に溢れている分岐鎖アミノ酸サプリメントがあります。

バリン、ロイシン、イソロイシンの三種で、

BCAAと略されて筋肉の生成を助けるものとして売られていますね。

 

BCAAを摂取することは非常に有用ですが、

必須アミノ酸に属するため基本食材で十分対応できます。

筋トレをしている人でも問題なく必要量を摂取できます。

 

わざわざ出所のわからないアミノ酸を摂取する必要はありません。

先にもあげたメチオニン同様、アミノ酸プロテインは、

動物性たんぱく質から加工して抽出する傾向にあります。

 

動物性たんぱく質から摂取したアミノ酸は、

元の動物と遺伝的に同じ働きに寄ってしまうため、

イレギュラーな働きをする可能性があります。

 

もともと人類は穀物や種子、海藻を主食とした生き物ですからね。

特に日本人の遺伝子に動物性たんぱく質由来の成分は合わないでしょう。

 

これはサプリメントの領域ですが、

たんぱく質においても詰まる所何を口にするかが問題ですので。

 

たんぱく質の生成を邪魔しない、

代謝を邪魔しないとなると、

やはり動物性たんぱく質が多いと精密な作業を邪魔しそうです。

 

アミノ酸の特性を考慮して、

食材を選択する必要がありそうですね。

 

 

それでは今日はこの辺で。

ありがとうございました、また明日。

 

 

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