こんにちは、T.W_nicolです。
今日も昨日に引き続きたんぱく質の生成についてです。
たった数万種類しかたんぱく質を生成していません。
それだけ無駄を省き、最小限の生成で生命維持活動を続けているのです。
細胞一つに80億個のたんぱく質が存在すると言われていますが、
実は生成されるスピードも異常です。
一秒間に数万個のたんぱく質が生成されていると言われています。
生成のプロセスは後に触れますが、
一秒間に数万個です。
目では追えないほどのスピードで生成されているということ。
小さな細胞の中でです。
ここで一つの疑問が生まれるでしょう。
なぜそこまで多くのたんぱく質が、
それだけのスピードで、
小さな細胞の中で生成されていて、
細胞の中で過剰にならないのか、ということです。
これまでも書いてきたように、
たんぱく質には寿命があります。
数週間生きるたんぱく質もあれば、
作られてすぐにその役割を終えてしまうたんぱく質もいます。
アミノ酸まで分解されるのです。
そのアミノ酸はさらに分解されて体外へ排出されるか、
別のたんぱく質を生成するのに使用されるかです。
実は、この代謝と分解が非常に重要です。
以前も書いたように役割を終えたたんぱく質が細胞内に残れば、
すぐに細胞がパンクして変形してしまうでしょう。
細胞膜が破れて中の成分が出てしまいます。
それが各細胞の至る所で起きてしまえば、
身体の機能が保てずに忽ち機能不全を起こしてしまいます。
加えて、たんぱく質の生成はデリケートで、
失敗も多いのです。
生成プロセスで失敗してしまったたんぱく質を、
ミスフォールディングたんぱく質と言います。
また、生成後に外的な要因で形が変わってしまったたんぱく質もいます。
これを変性たんぱく質と言います。
ミスフォールディングたんぱく質と、
変性たんぱく質、
これらを合わせて悪性たんぱく質と言います。
寿命を終えたたんぱく質に加えて、
悪性たんぱく質までいるのです。
不要になったんぱく質も、生成されたたんぱく質以上に多いということです。
ですから、いわばたんぱく質専用の掃除屋もいます。
この掃除屋が暇なく働いてくれるからこそ、
細胞内は正常な働きを維持できるのです。
実は高たんぱく食材を多く摂取すると、
この代謝や分解が上手くいきません。
また、空腹状態が短いときも同様です。
この辺りはまた後日詳細を書きますが、
現代社会はたんぱく質の代謝や分解を邪魔する環境が多いのです。
余計なたんぱく質を排除する。
そのために必死で働く細胞達を、
邪魔しないようにしたいものです。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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