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2022/4/16 No,3174 たんぱく質は摂取よりも掃除が大切☆

こんにちは、T.W_nicolです。

 

今日も昨日に引き続きたんぱく質の生成についてです。

理論上は天文学的な数のたんぱく質を生成できる人間が、

たった数万種類しかたんぱく質を生成していません。

 

それだけ無駄を省き、最小限の生成で生命維持活動を続けているのです。

 

細胞一つに80億個のたんぱく質が存在すると言われていますが、

実は生成されるスピードも異常です。

一秒間に数万個のたんぱく質が生成されていると言われています。

 

生成のプロセスは後に触れますが、

一秒間に数万個です。

目では追えないほどのスピードで生成されているということ。

小さな細胞の中でです。

 

ここで一つの疑問が生まれるでしょう。

なぜそこまで多くのたんぱく質が、

それだけのスピードで、

小さな細胞の中で生成されていて、

細胞の中で過剰にならないのか、ということです。

 

これまでも書いてきたように、

たんぱく質には寿命があります。

数週間生きるたんぱく質もあれば、

作られてすぐにその役割を終えてしまうたんぱく質もいます。

そして役割を終えたたんぱく質は速やかに代謝されて、

アミノ酸まで分解されるのです。

 

そのアミノ酸はさらに分解されて体外へ排出されるか、

別のたんぱく質を生成するのに使用されるかです。

実は、この代謝と分解が非常に重要です。

 

以前も書いたように役割を終えたたんぱく質が細胞内に残れば、

すぐに細胞がパンクして変形してしまうでしょう。

細胞膜が破れて中の成分が出てしまいます。

それが各細胞の至る所で起きてしまえば、

身体の機能が保てずに忽ち機能不全を起こしてしまいます。

 

加えて、たんぱく質の生成はデリケートで、

失敗も多いのです。

生成プロセスで失敗してしまったたんぱく質を、

ミスフォールディングたんぱく質と言います。

 

また、生成後に外的な要因で形が変わってしまったたんぱく質もいます。

これを変性たんぱく質と言います。

 

ミスフォールディングたんぱく質と、

変性たんぱく質

これらを合わせて悪性たんぱく質と言います。

 

寿命を終えたたんぱく質に加えて、

悪性たんぱく質までいるのです。

不要になったんぱく質も、生成されたたんぱく質以上に多いということです。

 

ですから、いわばたんぱく質専用の掃除屋もいます。

この掃除屋が暇なく働いてくれるからこそ、

細胞内は正常な働きを維持できるのです。

 

実は高たんぱく食材を多く摂取すると、

この代謝や分解が上手くいきません。

また、空腹状態が短いときも同様です。

この辺りはまた後日詳細を書きますが、

現代社会はたんぱく質代謝や分解を邪魔する環境が多いのです。

 

余計なたんぱく質を排除する。

そのために必死で働く細胞達を、

邪魔しないようにしたいものです。

 

それでは今日はこの辺で。

ありがとうございました。

 

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