こんにちは、T.W_nicolです。
シャペロンたんぱく質は空腹によって活性化するタイプです。
もちろん寒冷刺激や恐怖体験によっても活性化しますし、
最近では温熱によって活性化するヒートショックプロテインも有名になりました。
シャペロンたんぱく質は主にミスフォールディングたんぱく質や、
変性たんぱく質などを元の必要なたんぱく質に修正する機能が高いです。
つまり失敗作を直して働けるようにしてあげること。
しかし、もう取り返しがつかないレベルまで、
破損してしまったたんぱく質もいます。
これは修復不可能、という状態ですね。
それらはたんぱく質の掃除屋が担当して、
完全にアミノ酸まで分解してしまいます。
これらの働きも空腹時や寒冷、温熱、恐怖などの条件で活性化します。
掃除屋の手段は二つです。
一つはユビキチン・プロテアソーム系です。
ユビキチンという目印用の物質を修復不可能のたんぱく質に付着させます。
これをユビキチン化といいます。
ユビキチンも複数付着することで、
プロテアソームのターゲットとして認識されます。
プロテアソームはターゲットを的確に見極めて、
自身の中に取り込んで分解します。
プロテアソームは強力な分解マシンで、
たんぱく質をアミノ酸まで分解し必要な場所に届けてくれるわけです。
やはり空腹の時間帯を作ることで働きも活性化します。
たんぱく質を専用に分解してくれるのは、
ユビキチン・プロテアソームだけだと思ってください。
明日書くオートファジーは、
種類が複数ありますがたんぱく質分解を限定で行うものではありません。
細かいところは明日にしましょう。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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