こんにちは、T.W_nicolです。
昨日までは脂質について書いてきました。
今日からは三大栄養素の一つ、
たんぱく質について書いてみようと思います。
脂質、炭水化物と並んで三大栄養素として重視されていますが、
現代社会では捉え方を間違えてはいけない栄養素の一つです。
たんぱく質を多く摂れ、という言葉を健康産業では頻繁に耳にします。
しかし本当にそうでしょうか。
この言葉が誤解を広める原因にもなっています。
もともとプロテインの語源に『最も大切なもの』という意味があり、
古代から重視されていたことは理解できます。
現在市販されているプロテインもそういう意味で販売しているでしょう。
たんぱく質、プロテインは確かに人間の生命維持活動に欠かせないもので、
遺伝子や細胞膜と並んで最重要視されるべき栄養素です。
たんぱく質はそもそも何かを理解していないと、
脂質同様に摂取するかしないかだけの議論に終始してしまいます。
やはりたんぱく質も、そもそも摂取以外の役割を考えなければなりません。
たんぱく質は身体を構成する成分としては、
水分の次に多くを占めています。
ですからたんぱく質が全身から不足してしまうことになれば、
それはもう一大事でしょう。
たんぱく質といっても、何も筋肉だけではありません。
身体を構成する組織という枠組みで見ても、
骨も臓器も、血管も、人体も神経もたんぱく質が多く含まれています。
ホルモンも神経伝達物質も、免疫細胞も血液成分も、
たんぱく質が多く含まれています。
細胞一つ一つの内部に存在する細胞小器官も、
たんぱく質そのものと言っても過言ではありません。
髪の毛も皮膚も、爪もたんぱく質です。
胃液にも唾液にも腸液にもたんぱく質は含まれています。
どの部位にもたんぱく質は含まれていて、
意思を持って働く栄養の基盤はたんぱく質とも言えます。
だからこそ最も大切なものとして、
この背景を知っていれば、確かに不足させてはいけないと思うでしょう。
しかし、それはたんぱく質を量でしか見ていない。
本来はたんぱく質の役割、つまり質で見なければなりません。
たんぱく質も生きていますから、
生まれて役割を果たし、そして最後を迎えます。
もしたんぱく質が過剰に体内に入ってきたら、
それら全てが身体にとってプラスに働くのでしょうか。
そんなことはあり得ません。
少なくとも不要なたんぱく質がほとんどで、
それらを処理するのに多大な労力も時間もかかるのです。
最後を迎えるということは、
不要になるということ。
不要になったたんぱく質が、
スムーズに処理されずに体内を漂っていたら。
そのたんぱく質が溜まると、
体内ではどういうことが起きてしまうのか。
こういう点を踏まえてたんぱく質を見なければなりません。
明日からたんぱく質の一生を通して、
その役割と在り方を見てみます。
おそらくたんぱく質を多く摂取した方がいいとは、
とても思えなくなるはずです。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
また明日。
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