こんにちは、T.W_nicolです。
今日はトランス脂肪酸の危険性について書いてみます。
危険なのは理解していても、
どういう点が危険なのかを知っている人は少ないかもしれません。
脂肪酸というくらいですから、
プラスチックと表記したのは、
マーガリンを分解してみてみるとプラスチックと同じ構造をしているということ。
脂肪酸一つ一つで比べてみると、
また違う危険性があります。
トランスというのは変異や変容という意味合いで、
本来の脂肪酸はシス型という形状です。
しかし化学的に強制変化をさせられて、
トランス型という自然界では基本として存在しない形になりました。
基本的に、というのは草食動物の腸内では僅かながら存在するからです。
しかし人間の体内に入ることも生活に関わることもありません。
トランス型の脂肪酸はそれでも形状はシス型に似ています。
ですから、通常のシス型の脂肪酸と同じような働きができてしまうのです。
それなら良いじゃないか、と感じるかもしれませんが、
事はそう単純じゃないのです。
例えば私たちの身体を構成している細胞は、
全て細胞膜に追われています。
オメガ3を中心とした脂質二重構造をしていて、
そこには栄養素を出し入れしたり、
不純物を排泄したりするいろんな受容体が結合しています。
そしてそれらの受容体も細胞から成っていますから、
同じように膜があるのです。
この細胞膜一つ一つに、
本来であればシス型の脂肪酸が使用されるはずです。
しかし、継続的にトランス脂肪酸が体内に混入すると、
入れ替わることができるのは形状が似ているからですが、
しかし全く同じ性能ということではありません。
人工的に作られた物質が、
身体に一部になって同じように働けるわけがありません。
人間の細胞一つ一つはそれだけ複雑で精巧な産物で、
同じ役割でもその質も精度も都度異なるのですから、
人工的に作られた脂肪酸はそこまでの応用力がないのです。
トランス脂肪酸が細胞膜の構成物質として増えていくと、
先に挙げた受容体がうまく結合しなかったり、
排泄物が細胞内から出ていかなかったり、
必要な栄養素が入ってこなかったりするのです。
細胞そのものが劣化し、悪性物質に変化することさえある。
これが細胞のがん化です。
細胞一つの話を例にあげましたが、
似ているけど異物、という特性がトランス脂肪酸の最大の悪事です。
体内のトランス脂肪酸比率が高いと、
その処理が間に合わずに徐々にトランス脂肪酸に侵食されます。
年齢を重ねて、個人差はあれど各臓器に異常が出て、
重篤な病気になるのです。
世間ではトランス脂肪酸を摂取してしまう機会がたくさんあります。
明日はそれについて簡単に書いてみますが、
どれだけ危険なのかはおわかりいただけたかと思います。
その危険性を理解した上で、
明日のブログをお読みいただきたいと思います。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました、また明日。
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