こんにちは、T.W_nicolです。
昨日は乳幼児期の鉄欠乏性貧血について書きました。
鉄は不足しやすく、そして一部では過剰にもなるミネラルです。
摂取は慎重に行うべきですが、
乳児や幼児のように自分で食事を選ぶことができない時期は、
親が適切な食事を施す必要があります。
生後6〜11ヶ月になると平均して3.5mg/日の鉄が必要です。
その後、
・1〜2歳で3.0mg/日
・3〜5歳で3.5〜4.0mg/日
・6〜7歳で4.5mg/日
・8〜17歳で5.0〜8.5mg/日
となります。
女性が二次性徴を迎え、
月経の際はこの量に2.0〜3.0mgが加算されます。
幼児期は特に注意すべきが牛乳貧血です。
離乳食や補助ミルクの時期を終え、
3歳以降牛乳を親が与えてしまうことで起こる貧血です。
一般的な食事と徐々に差が無くなる時期に、
成長に必要と勘違いして牛乳を与えてしまうのです。
生乳中の鉄含有量は100ml当たり0.1mgと、母乳の半分です。
加えて乳製品は全て腸壁を荒らしてしまうので、
吸収される鉄はおよそ10%前後と言われています。
荒れてしまった腸は他の食材のミネラル吸収を阻害してしまいます。
牛乳には母乳と違いリン酸という物質も多く、
それが体内の鉄と結合しリン酸鉄に変化します。
リン酸鉄は体内で使用することができないため、
異物として除去されます。
余計に鉄が失われるわけですね。
そもそも乳牛が授乳期でもない個体から強引に牛乳を搾取できるよう、
牛に多くの人工措置(主にホルモン投与)がすることは有名ですね。
子牛にとっても有害になってしまった牛乳を、
幼児に飲ませるなど以ての外です。
貧血だけで済むのであれば、実はまだマシな方です。
明日からは鉄の不足と過剰について少しずつ解説します。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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