こんにちは、T.W_nicolです。
今日も上皮小体ホルモン(副甲状腺ホルモン、パラソルモン、PTH)についてです。
その働きは主に血中カルシウム濃度を高めて調節することですが、
結果として骨からリン酸カルシウムを溶かし出すように働きます。
あくまで血中カルシウム濃度を調節するために
リン酸カルシウムを骨から溶かし出すため、
一緒に溶け出してきたリン酸は余分となります。
従って上皮小体ホルモンはリンを尿中に排出する働きもあります。
このメカニズムは瞬時に働くため精巧で、
血中カルシウム濃度が低下し続けることは基本ありません。
しかしイレギュラーが起きる事もあり、
それがリンが多い食事を摂取し続ける事です。
リンが多い食事を摂る事でリンの血中濃度が上がります。
リンを排出するために上皮小体ホルモンが分泌されます。
同時に骨からのリン酸カルシウムの溶出も促進されています。
もしこの状態が継続してしまえば骨密度が低下してしまいます。
実は骨粗鬆症の多くはカルシウム不足ではなく、
リンの過剰です。
派生して上皮小体ホルモンの過剰分泌が継続すると、
リンやカルシウムの排泄は再吸収を調節している腎臓に、
多大な負担がかかってしまいます。
腎不全や低カルシウム血症のリスクを高めてしまうということ。
リンとカルシウムは体内ではリン酸カルシウムとして保存されているため、
互いに影響し合って働きます。
ですから摂取比率もその邪魔をしない比率が重要。
リン(P):カルシウム(Ca)=1:2
これが理想です。
リンを多く含む食事の代表格は、
動物性たんぱく質(肉、卵、乳製品)、
保存料入り食品(コンビニ食、冷凍食品など)、
が該当します。
ほとんどの人たちが毎日食べるでしょう。
骨粗鬆症の人が減らない理由はこういうところにあるのです。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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