こんにちは、T.W_nicolです。
昨日に引き続きミネラルが、
生体分子の立体構造を構築している例を見てみます。
硫黄の例を見てみましょう。
硫黄は含硫アミノ酸というメチオニンやシステインの構成要素です。
どのたんぱく質も多かれ少なかれ硫黄が含まれています。
最初の配列される開始コドンの役割を果たします。
不要になればメチオニンは切られてしまいますが、
天文学的な数のたんぱく質が、メチオニンを皮切りに生合成されるわけです。
血糖値を調整するホルモンの一種ですが、
インスリンは21アミノ酸残基(21種類のアミノ酸から成る)と、
30アミノ酸残基(30種類のアミノ酸から成る)が結合しています。
この結合部分は硫黄同士が結合していて、とても強固です。
この結合の種類はジスルフィド結合と呼ばれています。
21アミノ酸残基の内部にもジスルフィド結合が用いられ、
それ単体の立体構造も決めています。
その他、酵素にも立体構造はあり、
ジスルフィド結合を切り離して立体構造を編成し、
そして酵素の働きを調整するケースもあります。
その場合は硫黄結合に水素が添加されるため、
還元という形で結合が解かれます。
活性と非活性を切り替えることは生命維持に重要で、
リン酸基を付けたり外したりするリン酸化も同様に用いられています。
これらも一例ではありますが、
立体構造はたんぱく質の生成に不可欠です。
ミネラルがその一翼を担っているということですね。
明日はイオンとして電位を与える働きについて見てみましょう。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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