こんにちは、T.W_nicolです。
昨日に引き続き葉酸に関する事例を見てみます。
サプリメントの推進が目立ちます。
妊婦さんが葉酸を必要するのは確かですが、
まず、摂取すべき天然の葉酸は、
吸収がなかなか難しいタイプであることが望ましいです。
しかし、横行しているサプリメントの大半は、
モノグルタミン酸型葉酸といってグルタミン酸が１つしか結合していません。
これでは吸収が良過ぎてしまい過剰症を引き起こします。
この分類は吸収する際に適切か不適切かを分けるもので、
さらに他の葉酸のタイプで見ればまだまだ存在します。
どの栄養素にも言えますが、
摂取するときの形状と体内で働くときの形状は異なります。
便宜上、中間体物質や中間代謝産物という表現を用いて代謝経路図に表していますが、
しかし、この中間代謝産物をサプリメントとして摂取することが危険なのです。
葉酸や天然型葉酸などの表記で販売しているものもありますから、
見分け方が非常に難しいですね。
表記はDHFです。
ここから代謝経路に入り様々な物質に変換されながら働くのですが、
途中で5−メチルテトラヒドロ葉酸などの中間代謝産物に変化します。
これをサプリメントとして摂取してしまうことが危険なのです。
5−メチルテトラヒドロ葉酸はメチル基が外れるとビタミンB12と結合します。
メチルコバラミンに変化してしまうのですが、
この変化は優先順位が高いせいか、
ビタミンB12が不足したり、
ビタミンB12を原料とするアデノシルコバラミンも不足します。
葉酸の過剰症だけでなく、
ビタミンB12の不足を招き大きな病気を生むきっかけになるのです。
葉酸の過剰症についてはこちら。
fitnesscreator0609.hatenablog.com
ビタミンB12の不足についてはこちら。
fitnesscreator0609.hatenablog.com
非常に複雑ですが、妊婦さんが間違って飲んでしまうと逆効果ですので、
該当する方は確認してほしいと思います。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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