こんにちは、T.W_nicolです。
今日も昨日に引き続きビタミンB12の働きについてです。
ビタミンB12は生物学的に見れば、
①DNAの合成
③葉酸と共同して赤血球の生成
働いています。
まず①DNAの合成からです。
DNAの構成要素であるピリミジン核やプリン核の合成に関わります。
葉酸の再生産にも関わっていて、
例えば5-メチルテトラヒドロ葉酸を、
テトラヒドロ葉酸に変換する際の補因子として働くなどですね。
イソロイシン、バリン、スレオニン、メチオニン、チミンなどのアミノ酸、
コレステロールや奇数鎖脂肪酸などがエネルギー源として使用される際、
クエン酸回路に流れ込みます。
このままでは使用できないため、
これらの物質はメチルマロニルCoAに変換されます。
その後メチルマロニルCoAムターゼによって、
スクシニルCoAに変換されてからクエン酸回路に入ります。
このメチルマロニルCoAムターゼが機能するために、
アデノシルコバラミンが補因子として働くのです。
非常に複雑な経路ですが、どれ一つとして蔑ろにできない反応です。
また、肝臓での脂質代謝や脂質の運搬、
リン酸基の供給源などの役割を担っている、
神経線維の軸索を覆っている脂質幕であるミエリン鞘の生成にも関わっています。
脂質代謝物の生成にも深く関わっているのがビタミンB12です。
明日は残りの三つの働きと、
そして欠乏症について書いてみます。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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