こんにちは、T.W_nicolです。
昨日までなぜ食事をするのか、
という食事学の基本概念について触れました。
栄養素補給、生体機能調節、そして五感を満たすのがその目的です。
それが全てではないでしょうが、
概ねこの範疇に入るでしょう。
一つ付け加えておくと、
五感を満たす要素として大きい感覚は、嗅覚です。
人間は野生の生き物ほど嗅覚は発達していません。
嗅覚が発達している生き物は、
匂いによって食べ物が安全かどうかを判断する必要があるため、
嗅覚の衰えは命の危険を招きます。
しかし脳が発達し視覚や触覚、そして経験的に知識によって判断できる人間は、
食べ物をより深く味わい楽しむための嗅覚が発達しました。
人間はオルソネイザル(前鼻腔)と、
レトロネイザル(後鼻腔)という二つの感覚経路があります。
オルソネイザルは匂いを嗅ぐことで外部から鼻を経由する経路です。
レトロネイザルは口に入れた食材の香りが鼻に抜け脳に香りを届ける経路です。
人間はレトロネイザルが発達した生き物で、
その分食事の味と香りを楽しむことができるようになりました。
しかし現代人はその恩恵すら捨ててしまう行動を取っています。
レトロネイザルで味や香りを楽しむためには、
食べ物を十分に噛んで飲み込む必要があります。
そしてその際口を閉じて、
唾液を多く出しながら鼻呼吸することで味と香りを楽しむことができます。
しかし、顎が弱くなったり、
鼻炎などで鼻呼吸がままならなかったり、
歯並びが悪くそもそも口をうまく閉じられなかったり、
現代人が抱える症状はレトロネイザルの機能を十分に活かせないでしょう。
味が濃く脂っぽいものばかり好む人が多いのはこのためです。
強い味のみを好めばオルソネイザルばかり使うことになり、
味と香りではなく、味だけで食事をすることになります。
五感の満たし方が偏り、より快楽的な食事を求めることになるのです。
日本は古来からレトロネイザルを大切にする民族でしたから、
固くともよく噛んで味わいながら食べることを大切にしていました。
顎も強く、腸も長く、そして嗅覚の感覚経路バランスも長けていました。
それが今や見る影も無いということですね。
明日からは食事をする時間帯、
つまりいつ食べるべきかという考え方を示します。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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