こんにちは、T.W_nicolです。
今日から高たんぱく質食材について書いてみます。
高たんぱく食材について書く時は、
必ず炭水化物についても書くことになります。
現代の日本では、
たんぱく質は素晴らしく炭水化物は悪者、
というイメージが先行していますからね。
私が属するフィットネスという業界も同じで、
夜は炭水化物を抜いているとか、
そんな言葉ばかり耳にします。
詰まる所炭水化物抜きダイエットの延長という見方ですが、
高たんぱく質食材の危険性を見ることはあまりしていないようです。
たんぱく質、炭水化物、そして脂質は三大栄養素と言われています。
人間が生きていく上で最も大切という観点からでしょうが、
そもそもこの捉え方がズレているというのが私の個人的見解です。
なぜならこれら三大栄養素は、摂取よりも先に生成という観点が大切だからです。
たんぱく質も炭水化物も、そして脂質も体内で生成できるということを、
あまり多くの人たちが知らないような気がします。
管理栄養士の人たちの発信を見ても聞いても、そう感じるからです。
とにかく食材から摂取しなければならない、
という観点で献立を考えています。
ところがここに落とし穴があるわけですね。
たんぱく質は、
20種類以上のアミノ酸が複雑に結合した高分子窒素化合物、
という定義があります。
そして体内で働く重要なアミノ酸を20種類厳選し、
それを体内で生成できない必須アミノ酸と、
体内で生成できる非必須アミノ酸に分類して考えています。
アミノ酸の数も順序も複雑で、
決して正確に把握することができない未知の領域です。
ここで大切なことは、
体内で生成できないアミノ酸は摂取しなければならない、
だから重要度は高い、
という考えは間違いということです。
体内で生成できないということは、
摂取する分だけで十分に間に合うということです。
体内で生成できるということは、
摂取できない事態が起きてもなんとか補えるように、
生成機能を獲得しているということです。
つまり、体内で生成できる栄養素は重要度が高く、
不足させないように自分用に生成しているということです。
これが三大栄養素には備わっていて、
特にたんぱく質は自分用に生成しているものが最も適合します。
肉や卵、乳製品などの違う生き物のたんぱく質を摂取しても、
必ず一度アミノ酸まで分解して自分用に生成し直します。
仮に遺伝的に同じ組織として生成し直されるとしても、
それでも自分用に作り直されるものがより適合します。
つまり、たんぱく質を摂取してもたんぱく質が補給できるのではない、ということ。
たんぱく質を補給したいのであれば、
どうすれば適切に生成されるのかを理解し実行しなければなりません。
ここがわかっていないと、
とにかくたんぱく質を多く含む食品を摂取すれば良いと思ってしまいます。
商品の成分表示を見てたんぱく質がどれくらい含まれているか、
などを気にして購入してしまうことになるのです。
肉、卵、乳製品はミネラルバランスも悪く腸内環境を悪化させます。
たんぱく質の含有量だけで選んでいい食材ではないのです。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
※YouTubeでも健康発信を行っています。
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・炭水化物の真常識
・油で病気を防ぐための基礎知識