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2023/3/27 No,3520 なぜ私たち細菌感染から逃れているのか☆

こんにちは、T.W_nicolです。

 

今日は鉄含有タンパク質の一つ、

ラクトフェリンについて書いてみます。

 

運搬機能を持つトランスフェリン、

格納機能を持つフェリチン、

そして回収や補足を担うラクトフェリンの三つは、

鉄の過剰症被害を起こさないための重要な鉄含有タンパク質です。

 

正式名称をラクトトランスフェリンと言い、

母乳、涙、唾液、汗などの外分泌液中に含まれている

鉄結合性の糖タンパク質です。

 

トランスフェリンと似ている性質ですが、

運搬を主としたトランスフェリンに対して、

ラクトフェリンは鉄を細くすることで

周囲の環境から鉄を取り除くことが主な役割です。

 

大きな違いはその親和性です。

親和性とはこの場合、鉄を結合しやすい、

回収しやすいかどうかということですね。

ラクトフェリンのそれはトランスフェリンの100倍以上です。

 

この性質からラクトフェリンは強力な静菌作用を示します。

多くの細菌は生育に鉄が必要ですが、ラクトフェリンは菌の生育環境から

鉄を奪い去ることで細菌の増殖を抑制します。

 

例えばグラム陰性菌の細胞膜の主要な構成成分と結合することで、

細胞膜を脆弱化して細菌の増殖を抑制します。

緑膿菌に対してはバイオフィルムの形成を阻害します。

また、ラクトフェリンペプシンによって分解されたラクトフェリシンは、

細菌の細胞壁に障害を与えることでラクトフェリンよりも

10倍以上強力な抗菌活性を示します。

 

これらの働きは人類が何万年もかけて進化させてきた

防衛機能と言えますね。

鉄が過剰になることは危険だと細胞が気付いてくれたおかげで、

多くの細菌感染症から難を逃れることができているわけです。

 

明日もラクトフェリンの続きです。

 

それでは今日はこの辺で。

ありがとうございました。

 

 

 

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