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2023/3/25 No,3518 鉄を摂りすぎると菌やウイルスに感染しやすくなる☆

こんにちは、T.W_nicolです。

 

今日は鉄を運搬する働きを担うタンパク質を見てみます。

最初に一覧で見てみると、

 

・鉄を運搬する:トランスフェリン

・鉄を格納する:フェリチン

・鉄を回収する:ラクトフェリン

 

という働きがあります。

鉄が悪性の働きをしないように管理する性質があり、

それが崩れてしまえばヘモジデリンが生まれて各臓器に悪さをするのです。

 

今日は鉄を運搬するトランスフェリンについて。

トランスフェリンは血漿に含まれる糖タンパク質です。

鉄イオンと結合して、鉄を運搬する働きを担います。

 

血漿中のトランスフェリンの量は、血漿中の鉄の3倍ほどです。

要は血漿中の鉄が3倍に増えても運搬が可能という量です。

つまり血漿中の鉄はほとんどがトランスフェリンと結合しています。

 

しかし血漿中の鉄は、身体全体の鉄の僅か0.1%程しかありません。

トランスフェリンはあくまで鉄を運搬するためだけに存在します。

 

各細胞の表面にはトランスフェリンの受容体があります。

鉄を結合したトランスフェリンが受容体に結合すると、

エンドサイトーシスによって細胞内に取り込まれます。

エンドサイトーシスとは細胞の捕食機能の一種で、

タンパク質を取り込む機能です。

 

トランスフェリンはその運搬機能を用いて、

鉄を回収、捕捉する働きも結果的には担います。

実は鉄がそのままイオンとして浮遊していると、

細菌が繁殖しやすいことが判っています。

鉄剤を飲むとむしろウイルスや菌に犯されやすいのですが、

トランスフェリンと、後述するラクトフェリンがそれを阻止しているのです。

 

トランスフェリンは粘膜にも多く存在します。

菌もウイルスも粘膜に付着しますので、

鉄が浮遊していると繁殖しやすくなります。

 

雑学的な知識ですが、

鉄と結合していないトランスフェリンをUIBC(不飽和鉄結合能)、

鉄と結合しているトランスフェリン(血清鉄)とUIBC(不飽和鉄結合能)の

総量をTIBC(総鉄結合能)と言います。

臨床検査で使っている考え方ですね。

 

明日は鉄を格納するフェリチンについて見てみます。

 

 

それでは今日はこの辺で。

ありがとうございました。

 

 

 

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