こんにちは、T.W_nicolです。
今日はヘム鉄と非ヘム鉄の違いについて簡単に書いてみます。
ヘム鉄は吸収が良いためサプリメントとして使用されることが多く、
一般的に知られているのがヘム鉄という名称ですね。
ヘム鉄と非ヘム鉄は吸収様式がそもそも異なっています。
と言うよりもヘム鉄を小腸細胞内に取り込む
トランスポーターについての詳細は未だ解明されていない点が多いのですが、
非ヘム鉄よりもその吸収率が高いことは解っています。
主に動物性食品に多いヘム鉄は、
ヘモグロビンやミオグロビンに含まれています。
食品が消化されてヘム鉄としてそのまま小腸内に取り込まれます。
そしてヘム鉄分解酵素によって分解されて
2価から3価に変換されフェリチンに取り込まれて保護されます。
そして使用される際は再び2価に戻されて、
細胞膜にあるトランスポーターを経て血中に入り、
トランスフェリンに捕捉されて運搬されます。
ヘム鉄の特性として、そのまますぐに吸収できるという点が実は問題。
人間は腸が長い生き物である分、
動物性食品を頻繁に食す身体ではありません。
ヘム鉄も本来は僅かしか吸収しないもので、
メインの鉄は非ヘム鉄でした。
植物性食品に多い非ヘム鉄は、
すぐには吸収出来ないタイプです。
その僅かな鉄を無駄にしないように、
貯蔵や運搬のためのたんぱく質が生成されてきたわけです。
鉄が過剰になりヘモジデリンにより大病を患うようになったのは
動物性食品が普及してしまったからですね。
基本として肉類は身体にマイナス。
鉄の観点からもそれが言えるわけです。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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